使っているHBには「シュトーレン」を作れるメニューがあります。
シュトーレンはクリスマスにドイツなどで作られるお菓子。洋酒や砂糖漬けフルーツやナッツ類がたっぷり入った焼き菓子で全体が粉砂糖で包まれていている姿はクリスマスにぴったり。
イースト発酵させて作る優しい口当たりのシュトーレンが大好きです。クリスマスだけでなく一年中食べたいといつも思っていました。HBで美味しく作ることができれば良いですよね!
HBのシュトーレンメニューを使って最初に基本のシュトーレンを作ってみました。HBでの作り方と工夫したポイントなどをご紹介します。
HBでシュトーレン 手軽に買える材料での作り方・ポイント
HB(エムケー HBK-152)には「シュトーレン」メニューがありレシピブックには材料が載っています。
【材料】
・強力粉と薄力粉を160gづつ。
・バターは生地に90g+仕上げ用に溶かして30g
・砂糖もドライイーストも食パン材料の約3倍
・水の代わりに卵1個+牛乳100ml
・シナモンとナツメグなどお好みのスパイスを小さじ1づつ。
・塩は4g(食パンより塩分は控えめ)
・砂糖漬け(洋酒漬け)フルーツミックス・レーズン・スライスアーモンドなど230g位
「ミックスコールで加える具材が230gを超えないように」とレシピブックに注意書きがありました。
基本の材料やスパイスは普段キッチンにあるものを使い、砂糖や洋酒漬けのフルーツフィリングやスライスアーモンドは常備していないので、カルディで買いました。
大きめのスーパーや食材店にはフルーツフィリングが売っていると思います。でも製菓材料が揃っていないスーパーでは置いていないことも。
スライスアーモンドは売っていても小量で値段が高い場合もあるのでコスパの良いカルディの商品を使いました。
レーズンはコストコで買ったいつものカルフォルニアレーズンです。
ミックスコールで入れる具材は最大230gまでなので、3種類合わせて約220gほどを用意。
いろんな砂糖漬け(洋酒漬け)ミックスフルーツで試すと味の違いが出そうですね。
カルディで買ったフルーツミックスフィリングは、
サルタナレーズン・レーズン・オレンジピース・レモンピール・カレンズ・アーモンド
で作られていて、歯ごたえと味のアクセントがありました。
ワインと洋酒が使われていますが、開封してもお酒臭さはなくて甘くて美味しそうな香りです。
以前キッチンエイドでシュトーレンやパネトーネを作っていた時は富澤商店で「ラミーフルーツ」を買って使っていました。
カルディの方が家から近くに店舗があり、材料が揃いやすいため今回はカルディで買ってみました。HBでパンを作る良さは「気軽にいつでも簡単に作れる」こと。だから、材料も身近で揃えられる商品であれこれトライする方が楽しめますね。
レシピ通りでなくても良いと思います!基本の分量が合っていれば何とかなります(笑)
材料が準備できたら、早速作ってみましょう。
パンケースセットからミックスコールまで
フルーツやナッツ類以外の基本材料をパンケースにセットします。
スパイスだけちょっと変更。我が家は息子がナツメグ苦手のため、シナモン(小さじ1)だけにしました。
パンケースには食パンを作る時と同じように液体(牛乳と溶き卵)を先にいれてから、粉や砂糖を載せて。バターがやっぱり多いですね。イーストもいつもの約3倍!イーストはいつものように粉の一番上に隠すように乗せてから、本体にセット。
パンケースを本体にセットしたら、「メニュー番号11:シュトーレン」を選択してスタート。
シュトーレンコースは4時間です。ミックスコールが開始後9分後になるのが食パンと違う所。
つまりこね時間短めで発酵長め。その点だけ注意すればOK。
9分後にミックスコールが鳴ります。用意しておいたフルーツやナッツ類を加えます。200g以上あるからけっこう重そうに混ざります。
水分量は少なめだから、まとまるまでにパンケースに生地や具が貼り付いて少し心配だったからゴムべらでちょっと手助けしました↓
バターが冷たかったから生地がまとまり遅かったのかもしれません。初めてなので用心して手助けしてしまいました(汗)
コネ時間は短いので、ミックスコール後の様子だけ少し見てあげれば、あとは自動で焼き上がります。4時間後が楽しみですね。
焼き上がりの様子
4時間後、シナモンとドライフルーツの香りが広がって焼き上がりです。初回はどんな焼き上がりかワクワクします。
本体蓋を開けてみると、あまり膨らんでいないゴツゴツした雰囲気のパンが焼けていました。
固いかも?とちょっと心配したけれど、パンケースから取り出してみると、表面は固いけれどずっしり重量感があって、中まで固くはなさそうでした。
焼けたら熱いうちに溶かしバターをきれいに塗る方法
レシピブックには「熱いうちに溶かしバターを塗り、冷めたら粉砂糖をふりかけます」と書いてあります。
溶かしバターを塗る時には、少し準備を工夫した方がその後の洗い物を減らすこともできますし、均等に塗れます。バターを塗るだけならオーブンシートの上でも良いけれど、冷めたら粉糖を振りかけるため、私はストウブのオーブン皿に天ぷら用の網を敷いて、その上にパンケースから出した熱々のシュトーレンを乗せました。
この状態なら、バターも塗りやすいし、このまま冷まして粉糖も振れます。ストウブのオーブン皿(レクタンギュラー27cm)には持ち手も付いているので、冷ましている時に場所を移動することもできます。
仕上げ用のバター30gはルクルーゼの蓋付きラムカンに入れてレンジでチンして溶かしバターを作ると簡単ですね。
(※レンジで溶かしバターを作る時は必ず耐熱性の蓋かラップを使って飛び散るのを防いでください。温め過ぎにもご注意を。火傷にも気をつけてください)
シリコンの刷毛で、熱々のシュトーレンに溶かしバターを塗ります。
サイドも忘れずに。底は網を少し持ち上げて塗りました。余分な溶かしバターはレクタンギュラーの下に落ちてくれるから底だけベタベタにもなりません。
シリコン刷毛は、溶かしバターや照り用の卵を塗る時にも良く使っています。私は赤と青の2本を持っています。食洗機で洗える刷毛なら溶かしバターを使った後も汚れがきれいに落ちるからお気に入りです。
シリコン刷毛は「HB基本の道具について」の記事でご紹介したものです↓
冷めてから粉砂糖をきれいに付ける方法
完全に冷めてから、粉砂糖を茶こしでふるいながら振りかけます。
ふんわりと全体に均一に粉砂糖を振るために少し工夫するポイントがあります。
粉砂糖が全体に均等になるように、調理用のゴム手袋をして手で持ち上げながら底の部分にも振りかけました。
全体に粉砂糖が振られていないとカットした時に底部分だけ色が違うのは少し残念ですから、ここは少し丁寧に作業するポイントかと思います。
全体に粉砂糖が付くと、ゴツゴツした表面がきれいに隠れて雪化粧したみたい!
シュトーレンっぽく見えますよね?
粉砂糖を振った後、すぐ食べてもいいけれどやはりイースト発酵菓子パンは少し時間を置いてバターが馴染んで風味がUPしてからの方が香りも口当たりも良いため、この状態のまま常温で保存することに。
大きいレクタンギュラー(27cm)はバターや砂糖で汚れているし、大きくて置き場に困るため、小さいレクタンギュラー(20cm)にオーブンシートを敷いて入れ替えました。
このまま食品用ビニール保存袋で包んで、丸1日戸棚の中で寝かせました。小さなレクタンギュラーがパンの大きさにピッタリで置いてみて感動!
ストウブのレクタンギュラー大小は昨年アウトレットで買った物です。メインブログに購入した時の記事を書いてあります。ご興味あったら見て下さい↓
普段はラザニア・グラタン・お肉やお魚のオーブン焼などに使っています。
カット方法と手が汚れない方法
丸1日常温で保存してから、カットしてみました。
粉砂糖が全体にまぶしてある生地のカット方法と保存方法にも少し工夫が必要です。
1日経過して、粉砂糖が少し落ち着きました。馴染んでしまった分、少し白が薄く見えます。これ以上は溶けないから、白色はこの状態で持続します。
レクタンギュラーに敷いてあるオーブンシートごと持ち上げてまな板の上に移動。
見た目は固そうだけど、ブレッドナイフでカットすると中の記事はしっとりしていました。
力を入れて切る必要はありません。ナイフがすんなり入って、こんなにきれいに簡単にカットできます。
この生地なら、きっと成功でしょう。具材は美味しい物ばかりですから生地がしっとりしていれば大丈夫。
カット面にはレーズンしか見えないけれど、もっと近づいてみると小さなドライフルーツやナッツ類が均等に散っていて、シナモンの風味とよく合っています。
食べる分だけカットしても良いです。でもカットする時にかなりまな板に粉砂糖が散りましたので、今回は全部スライスしてから保存することにしました。
カットする時に手に粉砂糖もかなり付きます。私は写真を撮りながら作業する必要があり調理用ゴム手袋をしてカットしました。手袋をしていた方がベタベタしなかったです。
数日後でも美味しく食べられる保存方法
カットしたシュトーレンは食べる分を取り分けてから、またレクタンギュラー20cmにオーブンシートごと戻しました。
オーブンシートが底に敷いてあるだけで、底部分がベタつくのを防げます。
シュトーレンは普通の食パンより数日経過した方が味が馴染んで風味も良くなり美味しくなります。
保存方法はいろいろあると思いますが、今回は洗い物を少なく捨てる物も少ない方がいいので、1枚ずつラップして保存はせず、焼いた日に保存して使った食品保存袋を再利用してまた同じ状態で保存しました。
これに使っている厚手の食品保存袋は1.5斤山形パンを保存する時にいつも使っているものです。HB山形1.5斤パンがぴったり保存できてとても気に入っています。シュトーレンにもこんな風に使えるとは思わなかったので、活用度がさらにUPしてちょっと嬉しくなりました。
この食品保存袋については「HBパン作りの道具」の記事に追加する予定です(UP後にリンク貼ります)
HBシュトーレンは本格的でかなり美味しい!
では、いよいよお味見タイムです♪
HBのシュトーレンメニューで作れたシュトーレンは、どんな味でしょうか?
パンの味?ケーキの味?
とってもワクワクする瞬間!
フォークで簡単に切り取れました。ほろりとした生地は食べるとふんわり溶けるようで、パンとは違うし、ケーキとも違う、まさにシュトーレンの味でした!
HBの自動メニューでこんなに簡単にほっこりしたシュトーレンが焼けるなんて感激。
このホームベーカリーが我が家に来てから、ヨーグルトも作れるし、焼き芋も焼けるし、びっくりの連続です。
機種選びした時には重視していなかった「シュトーレンメニュー」は、優秀なメニューでした。
まとめ
初めてHBで焼いてみたシュトーレンの作り方や工夫したポイントについて書いてみました。
いくつか丁寧に作業するポイントをお伝えしたくて写真も多く載せました。
HBにシュトーレンコースがなくても、生地作りコースがあるHBなら工夫次第で同じように焼けると思います(コネ時間は短く、発酵は長め)
使っているHB(エムケー HBK-152)についは過去記事に詳しく書いてありますので、機種についてご覧になりたい場合はそちらをご覧ください。
シュトーレン生地のほろっとした優しい食感が大好きになり、その後は材料をアレンジして別バージョンも焼いています。
美味しく作れたレシピは随時追加していきます。
▼関連記事▼