前回の森永ビヒダスで種つぎしたヨーグルトは4回目であえなく終了。その後、次の新しいプレーンヨーグルトを買って種つぎチャレンジを再開しました!
今回種として使ってみたのは「フジッコ カスピ海ヨーグルト北海道生乳100%」という市販のプレーンヨーグルトです。
以前からフジッコの種菌を購入して常温発酵でヨーグルトを作っていたので、フジッコのカスピ海ヨーグルトの美味しさは十分知っております!
果たして、市販されているタイプのフジッコカスピ海ヨーグルトから種継ぎしても継続して美味しいヨーグルトは出来るのでしょうか?
作ってみた結果と、その後に工夫したポイントをご紹介します。
HBでカスピ海ヨーグルトは作れるの?市販のフジッコカスピ海ヨーグルトを種にしてみる
フジッコ「カスピ海ヨーグルト北海道生乳100%」は市販されているプレーンヨーグルトです。
明治ブルガリアや森永ビヒダスと大きく違う所は、元となる乳酸菌。
独特の粘りを持つフジッコ「カスピ海ヨーグルト」は、1986年に家森先生(京都大学名誉教授)が免疫学研究のためにコーカサス地方から持ち帰った乳酸菌「クレモリス菌FC株」が使用されているそうです。
もっちりとした粘りとプルンとした弾力のあるカスピ海ヨーグルトの美味しさは正統派の種菌だからこその味なのですね!
この数年、私もフジッコのカスピ海ヨーグルト種菌(粉末タイプ)を購入して自宅でヨーグルトを作ってました(※カスピ海ヨーグルト作りの過去の記事はメインブログに掲載しています)
※今年の夏前に食べる頻度が減ったため、種継ぎは一端終了。
カスピ海ヨーグルトは基本的に低温長時間発酵です。
パウダータイプの種菌を使っていた時は、夏場は数時間で固まるものの冬場は約24時間前後かかりました(常温発酵していた)
▼この種菌です
とても美味しいヨーグルトなのですが、完成する時間が季節や室温によって左右されるため、時々困ることがあったのです。
新しく使い始めたエムケーのホームベーカリー「ふっくらパン屋さん HBK-152」にはヨーグルト発酵機能があり、しかも市販のヨーグルトだけでなくカスピ海ヨーグルトも作れると知り、機種選びの時にポイントになりました。
既に市販のプレーンヨーグルトは8時間ぴったりで美味しく種継ぎできることがわかり、使い方にも慣れてきたので低温発酵のカスピ海ヨーグルト作りにチャレンジすることに!
パウダーの種菌ではなくヨーグルトとして市販されているフジッコのカスピ海ヨーグルトを買うのは初めて。
開封してそのまま食べた味は、まさにあのパウダーの種菌から作った美味しいカスピ海ヨーグルトと同じでした♪弾力もあって伸びも良く、普通のプレーンヨーグルトとはまた一味もふた味も違う雰囲気のヨーグルトです。
ビヒダスの時からパッケージの成分欄を記録してみることにしました。フジッコも載せておきますね。
では早速、ホームベーカリーでヨーグルトを作りましょう!
HBでカスピ海ヨーグルト作り、24時間低温発酵で美味しく出来た!
まずは、いつものように使う容器やスプーンに熱湯をかけて消毒し、冷ましておきます。
カスピ海ヨーグルトを40g、牛乳400mlをジップロックコンテナに入れてからスプーンでよく混ぜます。
※HBの取扱説明書には付属の発酵カップで作る方法が掲載されています。私は1回に多めに作りたかったためジップロックスクリューを使っています。
HBの設定は「15:ヨーグルト」にしてから発酵温度を「低温」に。右側の「焼き色設定ボタン」を押すと高温・中温・低温を選択できます。
今までのヨーグルト作りは「高温:8時間」、でもカスピ海ヨーグルトは「低温:24時間」
そうです、24時間かかるのです!
つまり、完成は翌日の同じ時刻。その時間に確実に在宅である時間にスタートさせましょうね。
どうか、上手に固まりますように、、と願いを込めて初の低温24時間発酵をスタート。
24時間後、、、
完成のブザーが鳴りました。
取り出して、そのまま冷蔵庫で冷やします。完全に冷えた後に様子を見てみました。
はい、無事に完成していました。
ぷるんとした弾力も粘りもちゃんと種継ぎ出来ています。もちろん味もGood
今までのプレーンヨーグルトと違い、丈夫まで均一に滑らかです。つぶつぶは出来ていません。牛乳は毎回同じ銘柄を使っているのに、種として使ったヨーグルトでこんなに味が変わるんですね。順位を付けるなら間違いなくカスピ海ヨーグルトが一番美味しいと思います。
そして確実に24時間でヨーグルトが固まるというのは安心感がありますね。常温でカスピ海ヨーグルトを種継ぎしている人ならこの嬉しさが分かって頂けるのではないかな?
※実際には8時間ほどで容器を取り出して確認してみた所、牛乳は固まっています。一応24時間の完成ブザーがなるまで発酵させています。完成した味がとても美味しいため、たとえ固まっていても種継ぎのためにも24時間置いてしっかり発酵させた方がいいと思います。
HBで1回に多くカスピ海ヨーグルト作るためにジップロックの大きさを変えてみた
HBでも美味しく作れたカスピ海ヨーグルト。
その後の種継ぎも問題なく出来て、3回目を作り終えた時に少し作り方を変えてみることにしました。1回の発酵が24時間かかる低温発酵。美味しいカスピ海ヨーグルトを毎朝食べたいのに、食べられない自体が発生したのです。
というのも、我が家は2日に1回パンを焼いています。作る時間は私の予定次第で夜だったり昼間だったり。タイミングが悪いと、ヨーグルトを作りそびれます。発酵に24時間かかるということは、その間はパン作りには使えません。
うれしいような、悲しいような、HBの活用頻度が高くなるほどカスピ海ヨーグルト作りの兼ね合いに困るという事になってしまったのです。
しかし!そんな事では負けませんよ。
失敗は成功のもと、改善できる事はやってみましょう。
家にある容器で何とか改善できないかと容器を探していたら、ジップロックスクリューの大サイズ(946ml)がパンケースにピッタリ入ることが判明。
ジップロックスクリューは上部より底面が小さく重ねられる構造になっています。そのため少し底の部分に凹んでいる部分があるおかげでパンケースの回転軸に重ならずに置けました。
本当にギリギリでピタッと置けるのです。今までは回転軸よけのために長方形のジップロックコンテナを逆さに置いてからジップロックスクリュー(中サイズ)を乗せて発酵していました。
ジップロックスクリュー(大サイズ946ml)を使えば、土台を置かずにパンケースに入れられます。アメージングなほど、ピッタリ!
▼大サイズはコストコで買ったセットに入っていたものです。ネットでは730ml入りなら単体で購入できるようです
▼コストコで買った24個セットはこれ
さすがに大サイズを2個入れる事はできませんでした。でも大サイズは容量946mlだから、今までの約2倍量を作る事ができる計算。
ということで、4回目は牛乳600mlで発酵させてみました。
容器に余力はあるけれど、失敗も考慮して600mlの牛乳で作ってみたのです。
結果は、大成功!
きちんと固まり、もとのヨーグルトのようにプルン&もっちりの美味しい味です。
この分量で3日分食べられます。だから3日に1回発酵するタームになりました。
毎朝、バナナ・キュウイ・りんご・パイナップルなどカットしただけのフルーツを毎日1種類ずつ乗せて食べています。
フレッシュなフルーツを買い忘れた時には、ジャムとプルーン(※コストコで買っているドライプルーン)をトッピング。これでも十分美味しいです。
まとめ
ホームベーカリーの低温24時間発酵機能を使ってカスピ海ヨーグルトの種つぎが上手にできました。
その後もこのヨーグルトで7回目の種継ぎ継続できています。さらに量を増やして発酵できるようになり、工夫はしてみるものですね。
前記事の「パン作りの道具」の話にも書いた内容と似ていますが、HBヨーグルト作りにも特別な道具は必要ないと分かりました。HB付属の発酵カップを2個並べてもいいし、別の容器でも熱湯消毒できるものでもきっと作れます。ジップロックスクリューも家にたまたまあった容器です。
大げさかもしれませんが、必要は発明の母、かもしれませんね(笑)
美味しく作れるようになったカスピ海ヨーグルト、HBの材料としても早速使ってみました。次の記事はHBで作ったカスピ海ヨーグルトを使ったHBチーズケーキです♪
HBで材料を作って、HBでケーキを焼く。次記事でご紹介します。
▼関連記事▼
▼カスピ海ヨーグルト種菌なら常温で作れます