HBの「やわらか食パン」と「基本の食パン」はどう違う?比較してみよう!

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新しいホームベーカリー(HBK-152)にも少し慣れてきて、食パンメニュー「1」だけでも楽しくおうちパンが焼けることが分かってきました。

ここで、少し疑問が。

メニューの中にある「1:食パン」と「5:やわらかパン」はどちらも食パンを自動で焼けるコース。分量もわずかに違う程度です。

2つの違いは「やわらかい」だけでしょうか?

焼き色「うすめ」で焼いた基本の食パンとはどう違うのでしょうか?

いろいろ違いが気になって、焼き比べてみました!

強力粉もその他の材料も基本的に同じものを使って焼けた食パンはどう違うのか、焼いて食べた結果をご報告します。

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MKホームベーカリー「やわらかパン」と「基本の食パン」、違いはどこ?

エムケーHB「ふっくらパン屋さんHBK-152」で一番よく使っているのは「1:食パン」メニューです。材料をセットするだけで、本当に美味しい食パンが焼けます。このHBが届いてからお店で食パンは買わなくなりました。

HBを買う前に「HB食パンと市販の食パンのコスパ」を比較してみる人も多いかもしれません。でも、私も10数年振りに2代目のHBを導入してみて、最新のHBの優秀さを実感中!

自宅で焼くシンプルなHB食パンの美味しさは単純に材料費で比べることはできないです。もちろん市販のパンよりコストは高くなりますが、パンの焼ける香りが家中に漂うあの瞬間はコスト計算には入っていない豊かな気持ちも運んでくれる気がしています。

そんな美味しいHB食パン、メニュー「1」の基本食パンだけでも材料を変えただけでも楽しめる優秀な自動コース。でもメニュー「5:やわらかパン」でもシンプル食パンが焼けます。違いは「やわらかさ」だけなのでしょうか?

やわらか食パンと食パンの違い(1)材料はバター増量、スキムミルク無し

まずは、基本材料を比べてみました。

レシピブックを参考に、いつも自分が作りやすい分量に少し手直ししています。焼き比べた写真の分量を書いておきます。

※両方とも1.5斤の分量

※ドライイーストは3g袋を使っています。レシピブックでは基本の食パンの方がやわらかパンより若干イースト多めでした。

▼食パンとやわらか食パンの分量比較(1.5斤)▼

材 料 基本の食パン やわらか食パン
280ml 280ml
強力粉 400g 400g
砂糖 大3(約25g) 大2+1/2(約20g)
小1+1/2(約6g) 小1+1/2(約6g)
バター 25g 40g
スキムミルク 大1+1/2(約10g) 入れない
ドライイースト 1袋3g 1袋3g

2つのメニューで材料が違う点は、

  1. スキムミルク(入れる⇒入れない)
  2. バター(25g⇒40g)
  3. 砂糖(25g⇒20g)

この3点だけです。とは言っても、そんなに大きな違いは無いように思えます。この違いが焼けたパンにどのくらい違いを出してくれるのでしょうか?

やわらか食パンと食パンの違い(2)発酵時間の長さ、完成までの時間

レシピブックの「メニューと調理時間」というページに各メニューの調理時間や作業工程が書かれています。それを見てみると、「食パン」と「やわらかパン」メニューの違いは、完成までの時間の長さが「40分」も違います。

▼食パンとやわらか食パン(完成までの時間)▼

1.5斤(焼き色:普通) 基本の食パン やわらか食パン
 調理時間 4時間20分 5時間

40分の違い」は、1回目のねりの後にある「予備発酵」と「焼き上げ」の時間。

予備発酵を長く取る、じっくりゆっくり焼き上げる」のが「やわらかパン」メニューになっています。

砂糖少なめでも発酵が長いから生地の発酵には問題なく、焼き時間が長いことで柔らかいパンに仕上げるのですね。

ねりも発酵も工程は基本の食パンと同じだから、HBの動きなどに大きな違いはありません。メニューを「1」にするか「5」にするかの違いぐらい。

気に留めるのは、焼き上がり時間。いつもの食パンコースより40分長いため、夜に焼く時など焼き上がり時間には注意が必要かも(←粗熱取ってから保存して寝るという私の場合は特に!)

焼けたパン写真で基本食パンとやわらか食パンを比較!

あれこれ数字で比べるよりも、写真で比べて見た方が違いが分かりやすいです。

以下3枚の写真は、

左が「基本の食パン」、右が「やわらか食パン」の1.5斤です。

強力粉やバターの銘柄は同じものを使っていますが、作成日と完成時刻は違います。

①焼き上がりの違い

焼き上がり直後、HBの蓋を開けた瞬間の写真は、焼き色が違います。基本の食パンよりやわらか食パンの方が明らかに「白っぽい」見た目です。

②全体の焼き色の違い

普通食パンは焼き立て直後ではなく翌朝の画像なので表面の張り具合は違っています。全体の焼き色の違いだけご覧下さい。

全体に見ても、焼き色はやわらか食パンの方が薄めです。焼き色だけ見ると「食パンメニュー1:焼き色うすめ」で作った時と似ていますが、手に持った時の柔らかさが違いました。

やわらか食パンは全体が均等に柔らかいです。

③カットした断面と1切れのパンのキメ

パンをブレッドナイフでスライスする時も、やわらかさに違いがありました。

基本の食パンは「焼き色うすめ」で焼いてもサイドのパンの耳はカリッと少し固めです。やわらか食パンは耳も全部ソフトな硬さに焼けていて、スライスした1切れのカット面も柔らかい!

写真だけでは「やわらかさ」の感覚を説明し難いですね。

この2つのパンの違いは、完成後に仕上がりと生地の木目にあるということが分かりました。

④食べてみた味の違い

ふんわり食パンを食べてみると、パンの生地はしっかりしているけれど耳まで柔らかい!

基本の食パンは耳のカリッとした部分と中のふんわり食感の2つが味わえる美味しい食パンです。一方このふんわり食パンは、「ふんわり」という名前を裏切らない耳まで柔らかいパン。

耳も柔らかいからスライスしやすいし、1切れ手に持ってみるとこんなに柔らかい↓

ふんわり耳までふんわりだから、厚めにスライスしてサンドイッチを作ってもそのままパクリと食べやすいです♪

基本の食パンとふんわり食パンはどちらが美味しい?

どちらが美味しいか?と聞かれたら、「味に大差はない」と答えると思います。

スキムミルクの「有る無し」と「バター分量の違い」は、味の面では大きな差があるようには感じませんでした。風味も基本の食パンも十分良いですしね。

これは完全に食感の好みが関係する点かも。

カリッとした耳が好きなら「基本の食パン」、耳まで柔らかいパンのが好きなら「やわらか食パン」をそれぞれ美味しいと感じるはず。

私は耳が固めの方が好きだから、やわらか食パンも美味しいけれど基本の食パンの方が好みでした。小さなお子さんや歯が弱い人は「やわらかパン」の方が食べやすいのではないでしょうか?

まとめ

気になっていた「基本の食パン」と「やわらか食パン」で作ったパンの違いについて比較してみました。

両方作って食べてみて思ったのは、どちらも美味しい!ということ。

それに初めて気付いたのですが、「スキムミルク」はパンのカリッとした食感には大きく関係があったこと。スキムミルクはいつも基本の材料として何となく入れていました。基本の食パンはバターを多くしなくてもスキムミルクで十分美味しい風味と食感が作られていたことが今回の比較で分かりました。

2つの食パン、それぞれに別の材料を加えて作る時に特性を生かせば食パンアレンジメニューだけでももっと楽しめそう!

エムケーのホームベーカリー、まだまだ奥が深いです♪